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うつ病関連書籍紹介
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◆ 薬以外の治療法(漢方もこちら)
ここでは漢方、光療法、電気けいれん療法、
電磁気刺激療法、断眠療法、カウンセリング及び
ハーブを使う方法などの民間療法について述べます。 以下をお読みになる前に必ず【注意】をお読みください。
【注意】 ・以下の方法を実践するにあたっては必ず主治医の指示を仰いでください。 ・主治医の許可なく処方されている薬をやめることは避けてください。 ・うつ病は無理が禁物です。以下の方法を「頑張って」実践するようなことがないようにしましょう。 ・ハーブは治療法というよりもうつ病になる前やうつ病が改善した後に用いる方法です。 ・うつ病の薬を服用すると同時にハーブを用いると重大な副作用が起きるものがあります。 薬を服用中のハーブの使用は主治医に相談してください。 ・漢方、光療法、電気けいれん療法、電磁気刺激療法については治療方法として取り入れている医師もいます。 取り入れている医師の数が少ないので、希望する場合はまず主治医に相談してみましょう。 主治医がそういった療法を取り入れている病院等を紹介してくれるかもしれません。 ◆ 漢方
抗うつ薬では取り除けない身体症状の治療や抗うつ薬の副作用の緩和を目的
として、抗うつ薬と同時に漢方が処方されることがあります。
(自殺の危険がある中程度以上のうつ病では漢方薬のみというのは危険なので必ず抗うつ薬と併用します。) よく用いられるものには、自室神経系の回復のための半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)や 茯苓飲合半夏厚朴湯(ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう)、 釣藤散(ちょうとうさん)などがあります。 また、うつ状態の疲労回復に補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や十全大補湯 (じゅうぜんたいほとう)、頭痛には加味逍遥散(かみしょうようさん)や釣藤散 (ちょうとうさん)、抗うつ薬による喉の不快感には半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう) などを用います。 一般に売られている漢方については 株式会社ツムラ のサイトから一般用漢方製剤の症状別索引なども参考になります。 ◆ 光療法高照度光療法と呼ばれるものです。
特に季節性感情障害(毎年冬になるとうつになり、夏になると治るパターンというように 季節的変化をするうつ病)に効果があります。 (一般的なうつ病にも効果のある場合があります。) (以下「」内は 「心の病気の治療がわかる本」 (平山正美著)より抜粋) 「6〜8本の蛍光灯を備えた光の照射装置を作り、通常2500〜3000ルクス程度の光を2時間ぐらい当てます。 蛍光灯を直接みつめる必要はありませんが、目から光が入るようにしないといけません。」 高照度光療法には、夕方行う場合と早朝行う場合と療法あるのですが、どちらが効果的かはあまりはっきりしていません。 「いずれにしても治療を中断すると、短期間で症状の再現を見ると言われています。」 また、「高照度光療法開始の前後には、眼科的な検査をしておく必要があります。」 ◆ 電気けいれん療法(電気ショック)100〜110ボルトの交流電流を頭部に流してけいれんをおこします。
薬で効果がなかなか現れないような場合に劇的な改善が望める場合があります。 歴史的に適切でない方法で用いられた経緯(患者に対する体罰的な使用など)があり敬遠されがちですが、 適切に用いれば効果は大きく、最近再び脚光をあびてきている治療法です。 ◆ 電磁気刺激療法1995年頃から用いられている方法です。
頭部に磁気を当て、脳に1.5〜2.5テラスの誘導電流を流すというものです。 電気けいれん療法と異なり、患者は痛みを感じることがありませんし、安全性も高いとされています。 しかし、まれにけいれん発作を引き起こすことがあり、磁気のコントロールも難しいので、 適切な装置のある病院で行わなければ危険な治療法です。 ◆ 断眠療法特に睡眠障害をともなううつ病に有効で、全断眠療法と部分断眠療法があります。
必ず主治医の指示に従って行ってください。 ▼全断眠療法
効果は一時的で持続しませんが、薬を使わず実施でき、即効性があります。 方法は夜間にまったく睡眠をとらない、というシンプルなものです。 躁うつ病の方は躁状態がひどくなる可能性が高いため、実施してはいけません。 また、心臓が悪い方なども注意が必要です。 更に、頻繁に断眠療法を行うと体力低下などから更にうつ病が悪化するおそれがあります。 ▼部分断眠療法 夜間のうち半分睡眠をとらずに過ごす方法です。 夜9時頃に眠り、夜中1時頃に起き、朝まで眠らないようにします。 (眠るときは熟眠する必要があるため、睡眠薬を用いるのが一般的です。) そして、起きている間はレクリエーション療法や集団精神療法などをします。 これを2、3日置きに繰り返します。 夜中に起きている間のケアが難しいからか、このような療法を取り入れているところは少ないです。 ◆ カウンセリングカウンセリングと一口にいっても様々な形態があります。
うつ病の治療では、医師と患者の信頼関係が特に重要であり、治療方針を話し、 薬の副作用や今後の病気の経過などについて説明するなどして患者の不安を取り除くことが必要です。 さらには治療過程で患者さんが医師に病気についての相談をしたりといったこともあります。 こういった普段の治療の過程で行われる説明や相談などをカウンセリングとよぶならば、 カウンセリングは、医療行為としてあってしかるべきもので、あえてカウンセリング として別途行う必要はありません。 一方、積極的に患者の悩みを探り、さらには過去の悲しい出来事などについて一緒に考えていくような、 いわゆる‘精神療法’としてのカウンセリングについて考えるならば、 うつ病自体にはカウンセリングは有効ではないことがほとんどです。 うつ病は「脳の機能低下状態」であり、これはカウンセリングでは如何ともしがたいからです。 うつ病がひどいときに心の重い傷を探ることはうつ病を悪化させることにもつながりかねません。 よって、うつ病の治療に精神療法としてのカウンセリングを用いることはあまりありません。 しかし、根底に精神的問題を抱えている場合や、うつ病がある程度落ち着き今後再発をいかに防ぐかといった場面ではカウンセリングが有効な場合もあります。 最終的には主治医の判断によりますので、相談されるのが一番です。 また、民間のカウンセリングクリニックなどでは費用が高額な場合もあります。 主治医に相談すると保険適用のカウンセリングを紹介してもらえたりするので、 そういった意味でも主治医に相談するのが安心です。 ◆ 認知療法「認知のゆがみ」を正し、マイナス思考を修正していく治療法です。
心の病の治療法として知られていますが、ある程度重いうつ病にはあまり効果がないと考えられます。 確かに、うつ病にかかると色々な物事を悲観的に考えすぎたりしますが、 これは意図してそう考えているわけではなく、脳の機能低下によるものです。 そのため、認知のゆがみを自力で修正するという「認知療法」は「脳の機能低下」による「認知のゆがみ」には あまり効果が期待できないのです。 (自力で脳の機能を回復させようという無謀な試みにおわってしまう可能性が高い。) 尤も、軽度のうつ病が長く続くようなときなどには効果的な場合があります。 中等度以上のうつ病では脳の負担となり、かえって治療の妨げになることも考えられるので、 うつ病がある程度改善し脳の機能が回復してから行うのが一般的です。 また、この場合でも薬をやめて認知療法を行うのではなく、両者を平行して おこなうようにします。 ◆ 動物療法(アニマル・アシステッド・セラピー)近年注目されている方法で、実際には訓練された犬などを用います。
犬などの動物とかかわりを持つことにより、こころが癒されるといった効果があります。 人とかかわるのが苦痛になっているうつ病患者にとって、 犬などの動物とかかわることで動物のぬくもりを感じることが必要なのかもしれません。 無理に動物とかかわる必要は全くありませんが、動物が心のよりどころになるのであれば、 それだけで十分であり、特に訓練を受けた動物に限らず効果がある方法と言えるでしょう。 ◆ ハーブを使う方法(前述のようにハーブとうつ病の薬を同時に用いると重大な副作用のでるものがあります。
服用の際は主治医の支持に従ってください。)
ハーブはうつ病になる前やうつ病が改善した後にうつ病を予防する目的で使う のがコツです。 (発病しているうつ病には効果が認められない、という研究結果が出ています。) 午後のひと時にハーブティーを飲むなど、それだけで気分がよく、ほっとするものです。 しかし、ハーブはそういった気分的なものだけでなく、実際にうつ病予防に効果のあることが実証されています。 特に古来からヨーロッパでうつ状態の改善のために使用されてきた 「セントジョーンズワート(西洋オトギリソウ)」が有名です。 これは西洋薬であるSSRIと似たような働きをすることが実証されていますが、 抗うつ薬との併用による副作用の報告が厚生労働省からも出されており、注意が必要です。 ドイツでは軽いうつ症状の患者に処方されることもあるそうです。 他に、カヴァカヴァ(胡椒の一種)もドイツでは医薬品として処方されるようです。 また、古来よりうつ状態の改善に使われてきたレモンバームや、 カモミール、セージ、バレリアンなどもあります。 なお、これらのハーブはインターネットで探してみると 非常に高額だったりしますが、 常識的な値段で買えるものを購入されたほうがいいと思います。 *「ハーブが自然のものだから安全」という考えは危険です。上記のように副作用などもあり得ますので使用は慎重にしてください。 ◆ 民間療法以下では民間療法について述べますが、これはあくまで補助的なものであり、
治療の効果が実証されているものではありません。
また、無理はしないよう、重ねてお願いしておきます。気楽に取り組んでみてください。
【注意】うつ病は自然治癒する病気でもあり、その点では民間療法なども
自然治癒までの時間を稼ぐ手段としては有効かもしれません。
しかし、うつ病は自然治癒する前に自殺してしまう事例が多いことを もう一度肝に銘じ、まずは的確な医療を受け、「死にたいほどの苦痛」から逃れてください。 その上で簡単な民間療法を行うことをおすすめします。 ▼音楽・カラオケ療法 音楽療法は文字通り音楽を聴くという方法です。この場合、歌詞のない音楽がよいようです。 曲はクラシックなどに限定する必要はなく、好みの曲で構いません。 また、元気を出そうとにぎやかな曲にする必要もありませんので、 リラックスして音楽をかけ、適当に聞き流しましょう。 カラオケ療法は「カラオケ」とありますが、別にカラオケの装置などはなくて構いません。 ベットの中でもいいのです。ただ歌えばいいのです。 大きな声で歌う気力があれば大きな声で、そうでなければ鼻歌でOKです。 曲目もなんでもいいのです。演歌でもポップスでも、ナツメロでも校歌でも(!?) WEB上にはたくさんの歌が掲載されているので利用してみるのも手です。 著作権などの関係で、無料で利用できるものは童謡などが殆どになりますが、「童謡なんて…。」と言わずにぜひ見てみてください。 「なつかしい童謡・唱歌・わらべ歌・寮歌・民謡・歌謡」や 「童謡・唱歌の世界」 「あの歌この歌童謡・唱歌・わらべ歌歌集」などは歌詞と音楽が楽しめるのでおすすめです。 他に、好きな歌手の歌などはインターネットで検索されるといいと思います。
◆歌うときベットで寝ながら歌うと、声が出しやすく歌がうまくなる効果もあります。(うまく歌えれば気分がよいものです。)
◆ふろ場で歌うとエコーがかかって気分よく歌えます。 歌うのがはずかしい人は シャワーしながら歌うと人にはあまり聞こえないかもしれません。 ◆バケツをかぶって歌うとエコーがかかって気分がいいかもしれません。 自分の声がよく聞こえるので音程もとりやすいです。(他人には歌っている姿を見せられませんが…) ▼折り紙療法 うつ病を治療するときに「何もしないでぼ〜っとしておくこと」は案外むずかしく、 つい余計なことを考えがちです。 そんな時、折り紙を折ることで余計な雑念が消え、気分がリラックスすることがあります。 単純なものから複雑なものまで、自分のレベルにあわせてやってみてください。 特に多面体を作るのは充実感があって楽しいものです。 (もっとも、難しいものにチャレンジしてイライラしないように注意してください。リラックスが目的です。) また、うつ病のときは脳の働きがにぶっており、「このまま脳が衰えてしまうのではないか」 と心配になったりもしますが、折り紙をおることで手先を使い脳を適度に刺激すれば、 うつ病から回復した時、以前より頭が冴えているかもしれません。 (うつ病から回復すれば脳の働きも元に戻るので実際には脳の衰えを心配する必要はありません。) うつ病専門サイト Utu-Web-Clinic Home
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