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医者(病院)の選び方

精神科、心療内科、神経科?どこに行けばいいの?
精神科や心療内科、はたまた神経科…。一体どこへ行けばいいのかわからないという話をよく聞きます。
厳密に言いますと違いがありまして、うつ病は精神科が専門になります。
心療内科では軽度のうつ病までを扱い、重度になると精神科を紹介するのが一般です。
しかし、最近では患者さんの便宜を考えて精神科が心療内科を名乗っていたりするので、はじめて行くときはあまり深く考えなくてもかまいません。
(ただ、「神経内科」だけは注意です。うつ病などは普通扱っていません。)

それから、クリニックや診療所などを名乗るような小さめのところがおすすめです。
小さい病院の方がきめ細やかな対応がしやすく、研修医などが見学に来ることも少ないからです。
大病院の場合は曜日ごとに医師が違っていたり、在籍医師がころころかわったり、患者にとって不都合なことが多いかもしれません。どうしても大病院でないといけない事情があれば別ですが、できるだけ小さな病院にしましょう。

具体的な医者選び 病院へ行きましょう

ではどこの病院に行きましょうか?
最近ではインターネットで腕のいい医者の医者検索などもできますが、信用できるのか疑問です。
ここはあまり深く考えず、一番近所の病院に行ってみるといいです。
電話帳などで調べてとにかく近所の病院へ行ってみるのです。

うつ病になると外出自体がつらくなります。
電車や車で遠くの病院へ…。などというのは無理です。
遠いために通院がおっくうで、ついには行かなくなった、なんてことになると大変です。
うつ病は特に継続して医師にかかることが重要ですから、通院が遠のいていくのは致命的ともいえます。
よほどの事情がない限り近くの病院を選びましょう。

なお、行き当たりばったりでいくのはどうしても嫌だという場合、 市町村の相談窓口などで病院を紹介してもらう手もあります。
この場合もできるだけ近所を紹介してもらいましょう。
かかりつけの内科医などがおられるようでしたら、 その医師に紹介してもらうというのも一法ですね。

【コラム2】◇インターネット上で病院を探す◇
検索しやすく情報が偏っていないサイトをご紹介します。

NTTタウンページ:電話帳をWEB上で調べることができます。

こころのくすり箱(グラクソ・スミスクライン株式会社):「病医院検索」のページで検索できます。抗うつ薬のパキシルを販売している会社のサイトですが、パキシルを優先的に使う病医院をピックアップしているわけではなく、公平に掲載されています。

Yahoo!Healthcare:(検索のコツ:診療科目の部分で「精神科」や「心療内科」を個別にチェックして 検索して下さい。「精神科、心療内科」などのように複数の項目をチェックしてしまうと 検索結果が少なくなってしまいます。

MED WEB病院検索ホームページ:掲載病院の数はまだ少ないですが、 診療時間が掲載されているので便利です。(病院側が希望すれば登録するというスタンスのようです。)


よい医者とは?

よい医者とは、ずばり‘あなたの病気を治してくれる医者’ということになります。
しかしそれは結果の問題ですから医者を選ぶ段階ではわかりません。
そこで、うつ病を治すためには医師との信頼関係が重要であることから ある程度の基準を示します。

1.話を聞いてくれる
2.疑問に答えてくれる
3.薬の副作用などについてしっかり話をしてくれる

などです。
「対話」できるかどうかが最重要ポイントですね。
いくら高名でも、忙しくてろくに話を聞いてもらえないなどというのは論外でしょう。

ドクターショッピング

うつ病の患者さんにありがちなのですが、「医師と合わない」といって次々と病院をかえる方がおられます。 (ドクターショッピング)
これはよくありません。
うつ病ではしばらく経過を見守ることが必要ですし、薬が効いてくるまでに時間がかかるので、 その間に次々と医者をかえ、薬をかえてしまうと自分に合った薬がわからなくなってしまうおそれもあります。
医師を信頼できることは重要ですし、どうしても信頼できないのであれば 病院をかわることはやむをえないのですが、「うつ病ゆえに医師を信頼できない状態」 かもしれないことを念頭に置く必要があります。
つまり、うつ病の症状としてどうしても疑い深くなり、疑心暗鬼になりがちなのです。
ですから、できれば最低1ヶ月ほど我慢してみることをおすすめします。
薬が効いてくればその医師と本当に合わないのか、ある程度正しい判断ができるようになります。

その他

主治医を決めたらとことん信頼し、安心して医師に任せましょう。
疑問があれば質問することは重要ですが、あれこれ考えて「やっぱり他の医師のほうが…。」などというのは よくありません。
あなたの体のことをよくわかってくれるのは主治医です。
このようなサイトを作っておきながらいうのも何ですが、 情報にふりまわされることなく主治医についていきましょう。

【コラム2】◇診察を受けるときの必需品◇筆記用具を持っていこう
受診する際、保険証などのほかに是非持っていきたいものがあります。
メモとペンです。今までの自分の状態や、医師に聞いておきたいこと、 治療についての要望などを書き留めておき、持参します。
治療中に医師の話などをメモすることもできますし、非常に便利です。
初診のときだけでなく、いつも持参するといいです。
前回受診したときからの変化などについて記しておけば治療の役に立ちます。
とは言っても詳細に書く必要はありません。医師に見せるためではなく、 自分が話すときの参考にするだけなので、 診察の順番を待っている間にちょこっと書いた走り書きなどでも構いません。
メモを見ながら話すことで、診察の後に「ああ、あのことを聞いておけばよかった」 と後悔することが少なくてすみます。


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